元チェッカーズ武内享が明かす解散の真相と最新プロジェクトの全貌
武内 享は、80年代から90年代の日本の音楽シーンを怒涛の勢いで駆け抜けた伝説のバンド・チェッカーズのリーダーであり、グループのサウンドを底から支え続けたギタリストだ。あの社会現象とまでなったアイドル的人気の中にあっても、彼の鳴らす鋭いギターリフと揺るぎないサウンドメイクは、常に本物のロックの匂いを放っていた。
当時のヒットチャートを席巻し、ポニーキャニオンからリリースされた数々の名曲群は今なおJ-POPの金字塔として輝きを放ち続けているが、ギタリストでありプロデューサーでもある武内 享の視点は、過去の栄光にとどまることなく常に現在進行形である。2026年を迎えた今、音楽産業の景色が急速にデジタルシフトする中でも、彼の圧倒的なライブパフォーマンスと生々しいグルーヴは世代を超えて新たな熱狂を生み出し続けているのだ。
【独占取材】2026年の新プロジェクト始動と最新ツアー日程の全貌

2026年、春。日本の音楽界が大きな変化を迎える中で、武内 享は新たな一歩を踏み出す。今回の単独インタビューで明かされたのは、彼が密かに準備を進めてきた2026年限定のスペシャルバンドプロジェクトだ。全国7都市を巡るクラブツアー「Tour 2026: Raw & Real」の開催が決定し、往年のファンだけでなく若きロックファンをも巻き込む大型企画として注目を集めている。
ツアー日程は5月10日の東京・渋谷CLUB QUATTROを皮切りに、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台、そしてファイナルとなる赤坂での特別公演まで、濃密なスケジュールが組まれている。今回のステージでは、ソロ名義の楽曲はもちろん、彼が手がけてきたプロデュース曲や意図的なセルフカバーも披露される予定だ。「ただ懐かしむだけのライブにはしない。今の俺が一番カッコいいと思える爆音を鳴らすだけ」と、本人は自信を覗かせる。
長年語られなかったチェッカーズ解散の真相とメンバーへの想い

1992年12月31日、NHK紅白歌合戦のステージを最後に伝説となったチェッカーズ。昭和から平成にかけて日本中を沸かせた彼らの解散劇には、長年にわたり様々な噂や推測が飛び交ってきた。フロントマンである藤井 フミヤとの確執や、音楽性の違いといった報道が社会を騒がせたことも記憶に新しい。しかし、リーダーとしてグループを率いた彼の口から語られた言葉は、メディアが作ったドラマとは大きく異なるものだった。
「解散の本当の理由は、誰が悪いとか誰と揉めたとか、そんな単純な話じゃないんだよ。全員が大人になって、それぞれの音楽的欲求が抑えきれなくなった。あの熱狂の中で7人がひとつの音を作り続けることの限界が、自然な形で来ただけ」と静かに語る。ボーカルの藤井 フミヤをはじめとするメンバー一人ひとりへの敬意は、今も何ひとつ変わっていない。互いの道を尊重し合った結果としての決断であったことが、30年以上の時を経て改めて証明された格好だ。
アブラーズとしての現在地と映画『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』の裏側

チェッカーズの楽器陣によって結成されたインストゥルメンタルバンド、アブラーズ。彼らの存在は、武内 享の音楽人生において切っても切れない重要な核となっている。享(アンバサ武内)、亨(享氏)、裕(クロベエ)らによる骨太なファンク&ロックサウンドは、現在もコアな音楽ファンの心を掴んで離さない。
また、1985年に公開され大ヒットを記録した映画『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』の話題に及ぶと、彼は破顔した。東宝とポニーキャニオンが手掛けたこの異色の主演映画は、当時のアイドル人気を象徴する作品でありながら、どこかシュールで実験的な作風が語り継がれている。「当時は連日の超過酷な撮影で、芝居の経験もないのに必死だった。でも、映画の中で自分たちの生音が鳴った瞬間の興奮は忘れられない。あの経験があったからこそ、俺たちは単なるアイドルではなく、意地でもバンドであり続けようと結束したんだ」と、当時の舞台裏を懐かしそうに振り返る。
ポニーキャニオン時代から受け継がれるJ-POPとロックの美学
チェッカーズがポニーキャニオンから次々とヒット曲を送り出していた1980年代、日本の音楽産業は文字通り黄金期を迎えていた。「ギザギザハートの子守唄」や「涙のリクエスト」といった歌謡曲的なキャッチーさと、彼ら自身が持つ本物のロック魂が融合したサウンドは、後のJ-POPの基盤を作ったと言っても過言ではない。
だが、武内 享が常に意識していたのは、ヒットチャートの頂点に立ち続けることよりも「バンドとしてどうアンプを鳴らすか」だった。ギタリストとして彼が奏でるカッティングや太いドライブ感溢れるリフは、当時の歌謡曲シーンにおいて異彩を放っていた。「プロデューサーやレコード会社の期待に応えつつ、どれだけ自分たちのロックな牙を残すか。それが当時の俺の密かな闘いだった」と明かす。その美学は今も変わらず、彼がプロデュースする若手アーティストの作品にも色濃く受け継がれている。
YouTubeとSpotifyが生み出した新しい世代との接点
時が流れ、音楽産業の主戦場はフィジカルなCD販売からデジタルストリーミングへとシフトした。現在、YouTubeやSpotifyといったグローバルプラットフォームでは、80年代の日本のシティポップやJ-POPが世界的な再評価を受けている。その波はチェッカーズや武内 享の過去作品、そして現在のライブ映像にも波及している。
デジタルネイティブの10代や20代が、YouTubeで昔のライブ映像を見て彼らの存在を知り、Spotifyで当時の音源やアブラーズの楽曲を熱心に聴き込んでいる現象について、本人は驚きつつも好意的に受け止めている。「海外のキッズや若い世代が『このギターカッコいい』ってダイレクトに反応してくれる。時代の壁がインターネットで取り払われたことで、音楽の価値が純粋に評価される時代になったと感じるね」と、ストリーミング時代における新たな手応えを語った。
ギタリスト・武内 享が描く未来:音楽を鳴らし続ける理由
ギタリストとして、そして一人の音楽人として、武内 享の探求心は尽きることがない。還暦を過ぎた今もなお、彼の指先から繰り出されるギターサウンドはみずみずしく、時に荒々しく、そしてどこまでもエモーショナルだ。
「音楽をやめる理由なんて、どこを探しても見つからない。ステージに立って、ギターを担いで、バンドで音を合わせた瞬間の快感は、10代の頃から何も変わっていないんだから」と笑う。2026年、彼が解き放つ新しいプロジェクトは、過去の伝説を塗り替えるためのものではなく、現在の自分を生き切るための回答なのだ。時代がどれほど移り変わろうとも、彼が鳴らすロックのサウンドは、これからも聴く者の心を揺さぶり続けていくに違いない。 (出典: 武内 享(Yahoo!ニュース))